肌バリアが弱っているときは“合わない”の判断をしない。

いよいよ本格的に乾燥でダメージが進む季節になってきました。
みなさん、お肌の調子はいかがですか?

私はすこぶる良いです。
老化はしてるしそれなりにしみそばかすもあります。そりゃもう40歳よねっていう感じにはなってきてますが、自分の肌の安定感にはとても満足していて、相変わらず目立ったトラブルもなくゆるーく日焼け止めだけで毎日過ごしております。


さて、今回は「〇〇は使ったけど合わなかった」「〇〇はしみる」「〇〇成分が入っていると合わない」など、みなさん過去の経験から色々な商品に対して“合わない”の審判を下していると思いますが…


ちょっと待ったぁぁぁぁぁぁーーーーー!!!



って思う事がよくあるのでそのお話を書きたいと思います。



特に、肌が薄くてデリケートな“肌バリア”が崩壊しやすい方にとても多いのですが、合わないモノが多いのを、商品や成分のせいだけにしてしまっていませんか?というのが今回のお題です。


例えば季節の変わり目(特に夏〜秋に向けての乾燥シーズンと花粉シーズン)は、身体も次の季節に備えて色々と調整をし始めるので(排毒ね)体調を崩す人がとても多くなります。お肌もそれと同じで、湿度高めの比較的安定した環境からどんどん乾燥していく時期(そして夏のダメージも出やすい時期)には、今までと同じケアをしていても気づくと突然肌が不安定になっていることも多いのではないでしょうか。肌バリアが崩壊してくると、


・赤みが出る
・スキンケアがひりつく
・乾燥する
・皮剥け
・毛穴目立ち  


などなど、色んな症状がでてきますが、特に上二つは私がレッスンでお話している俗に言う“傷状態”になります(皮剥けもか!)。ちょっとイメージ図を書いてみました。手描きで汚いのですがこちらです↓



縦軸は肌バリアというか肌コンディションと思ってください。横が時間軸みたいな感じ。良い状態に保たれていた肌バリアが、季節による乾燥や、精神(ホルモン)バランスの悪化、脱脂力の強いクレンジングや過剰な泡洗顔など、様々な要因で崩れてきてしまったとします。±0のある一定のラインを超えて崩壊してしまうと、もはや美肌云々ではなくそもそも傷状態なので、傷が治らなければ何を塗ってもしみる、ひりつくなどの症状が出てきます。(転んですごーく軽い擦り傷が出来ているようなもんですね)。目視では流血などはしていなくても、細胞レベルでみれば修復しなければいけない環境になっているということです。(赤いってそーいうこと!)


そうなると、原因となっている部分を取り除かなければ解決しません。



ただ、ここで陥りやすいのが、この“傷状態”の時に使ったアイテムがしみたりひりついたりした時に、それを“合わない!”と判断してしまうのはちょっともったいないよという事がよくあるのです。また手描きです↓


例えばエメ子さんの場合。
年齢による肌の衰えで今まで使っていたジェルクレンジングで洗顔後赤みがでるようになりました。なんだか最近調子悪いなーと思っていた矢先、いよいよ肌バリアが落ち込んで肌が荒れてしまいます。そうするとやっぱり何かスキンケアを変えようと思いますよね。落とす物が強かったかなとクレンジングを優しいものに変えて、この際化粧水もひりつくから新しく変えようと、図でいう2日目にAという商品を試したらひりついてしまいました。3日目4日目も様子見で使ってみたけどやっぱりAはしみる。これはダメだと思い5日目に新たにBを試すけどやっぱりしみてしまいます。迷走しながら時間の経過と共にググったりして情報を探りながら色々見ていると、「そうだ、エタノールが合わないのかも!」となり、7日目以降にエタノールフリーの化粧水をゲットして使ったら、「しみない!やっぱりエタノールがだめなのか!」となり、それ以降エタノールが少しでも入っている化粧水は完全に拒否をするようになりました。



でも、ちょっと考えてみてください。その試行錯誤している間に、クレンジングを優しい物に変えたことで肌が回復してきていたとしたら、7日目以降にエタノールフリーの化粧水を使ったときはある程度肌バリアは回復してきているからしみなかった可能性もあります。ということは、この時点でAやBを使ってもしみない可能性は大いにあるということです(もちろん、なんらかの理由で免疫が弱くなって合わないモノが増えてしまうことも希にあります)。



転んだその日の夜はお風呂に入るとお湯がすっごくしみるけど、二日目三日目とマシになっていくあの感じです。(分かる?笑)



もちろん、エメ子さんの例は一例です。落とす物が直接的な原因だったので、そこを改善して7日程度で回復できる状態だからよかったけれど、これが例えば環境による精神的なストレスから内臓への負担がかかっていたり、ホルモンバランスが乱れて肌バリアが崩れてしまうこともよくあるので、そうなってくると数日ではなく長期的に肌荒れが続いてしまうこともあります。肌荒れの時期が長ければ長いほど試行錯誤も繰り返しているはずなので、自分の中での固定概念が強くなってしまって「あのとき使ってダメだったからNG」というものが多くなってしまいますが、実際にその固定概念は一時の肌バリアが弱っていたからこその症状だということも多々あります。



なので私は、アイテムの効果や相性みたいなものを見極めるときには、必ず自分の肌が安定した状態でジャッジします。そしてジャッジする為に、変えるアイテムはひとつずつ。色々変えてしまうと何がどんな効果を出してくれたのか分からなくなってしまうので、できるだけシビアにそのアイテムひとつだけでの変化をまず見ます。

ちなみに、私は肌バリアが弱くなると、化粧水や浸透力のある乳液がしみるようになるので、その場合は肌にムリをさせずに純粋なオイルだけにしたり、時にはクリームやバームだけにしたりと肌を表面から守るケアをする事がたまにあります。傷口に塗ってしみるのであれば、その傷がある程度良くなるまではあまりぐいぐい浸透するものは避けた方が良いこともあります。(純粋なオイルはOK!肌を修復してくれるので)

肌が不安定な時期ってつい、あれもこれも試して試行錯誤してしまいがちですよね。その気持ちはとーーーーーーーーってもよく分かるのですが、一旦落ち着きましょう。そして、何が直接の要因なのかを考えてそこにアプローチをしながら肌を守って、ゆっくり自分の肌のペースで回復をさせてあげる事が、実は一番の近道だったりします。


ただ、大切なのが外的な要因だけではないことがほとんどです。一言に「ホルモンバランス」といっても、結局は内臓が関係してきます。内臓が萎縮してしまうような心の負荷を知らず知らずのうちに抱えていないか、そして自分の身体の疲労度に合わせた睡眠が確保できているかなども見直しが必要です。



自分だけでは何が原因なのか漠然と分からないという方は、お気軽にアドバイザーに相談してみてください。魔法使いではないので治すことはできませんが、ひとつの脳みそで悩むより、ふたつの脳みそで考えた方が確実になにか気づけることがあるかもしれません。




Aimer DAIKANYAMA 新里沙智子

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